みなさんは目標を持って生きていますか?
これまで数百名の方とキャリアに関して話をうかがってきましたが、目標を持たずに生きている方が圧倒的に多いように感じます。
今やっている仕事の中で目の前の目標を追うことや、興味があってやってみたいことはいくつかあっても、
将来的にこうなりたい、そんな理想を描いて今を生きている人は少ないのではないのでしょうか。
学生時代の就職活動時には皆さん将来の事を考えましたよね?
それが社会人になってからいつしか理想を描くことをやめてしまうようです。
聞かれる声としては以下のような理由からでした。
・仕事が忙しすぎて目の前のことしか考えられない。
・会社員としての今後の人生は先輩上司を見ればなんとなく想像がついてしまい、理想を掲げても現実の壁がある。
・何かを変えたいとは思うが現状維持が一番楽。いつしか理想を掲げることを忘れてしまった。
そんな中、あえて目標をかかげません!という方もいらっしゃいました。
理由としては、世の中の変化が大きすぎて将来どうなるか分からない。今をベストに生きて、その時その時で正しいと思う選択をしていく、というものでした。
例えるならば、川の流れに身を任せて、分岐点でどちらかを選び進んでいく。そんなイメージでしょうか。
それに対して目標を持って生きるというのは、山を登るイメージに近いかもしれません。
頂上というゴールが明確にあって、そこに向かう道は複数あれど最終的に到達するのは最初に定めた頂上というゴール。
どちらの人生が良いか、それはやはり人それぞれですね。
私はというと、20代は将来的な目標は持たずに生きていました。比較的小さな単位の目標を持ってはいましたが。
小さな目標というのは、この会社の中でこういう役職につきたいだとか、こういう仕事が出来るようになりたいだとか、会社の中での目標ですね。
それから30代半ばになり、ある経営者の方との出会いで考え方に変化が生じ、人生単位でどうなりたいか、そんな理想の状態を明確に描くようになりました。
明確な理想を描いて良かったこと
「明確な理想」=「目標」を持って生きるようになると、日常の一つ一つの選択がまったく違うものになりました。
スケジュール管理という点で、重要度と緊急度のマップを描いて優先順位をつける方もいるかもしれませんが、
明確な理想を持つ私の優先順位は、「それをやることによって理想に近づけるかどうか」が基準になりました。
理想に近づけないことはやらない、理想に近づけることは優先的にやる、そんな具合です。
そんな中で気づいたのが、今の生活の延長線上には自分の理想は無いということでした。
そんな考え方の変化があり、会社員というポジションだけでなく個人事業を始め、また本格的に投資を始めました。
目標を掲げたことによって日々の選択が変わり、人生の向かうべき方向も変わってきたんです。
他にも良かったことがあります。
それは人と比較した生き方をしなくなったこと。
理想を描くことによって、比較対象は他人ではなく理想の自分との対比になりました。
他人と比較することが無くなると、自然と人の良い部分しか見なくなり、
また自分自身も、理想に近づくために何かに自然と励めるようになりました。
このように、目標を持ったことで大きな変化が得られましたが、
日々の日常においても、目標に向かって取り組んでいる状態がすでに幸せだったりするんですよね。
枠をはずして目標をかかげること
目標を掲げるにしても、どうしても現実的なことを加味して目標をたててしまいますよね。
それでは大きな変化は得られないかもしれません。
理想をかかげるなら枠を外して、本当は自分はどうしたいのか。そのように考えてみると良いかもしれません。
掲げた当初は絶対無理と思っても、絶対できると信じていると、
不思議とそれが現実になるための情報や人が集まってくるんですよね。
皆さんはどのような生き方が自分にとって一番良いでしょうか。
その場限りで考えると何も考えない、が一番楽かもしれません。
ただ、人生100年時代、一度真剣に考えて大きく舵をきってみることも良いのかもしれません。