仕事をするうえで大事な考え方として、
「貢献が先、利益が後」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
松下幸之助の「企業は社会の公器である」という言葉にもそんな哲学がこめられていますよね。
社会貢献、顧客満足を一番に考えれば利益は後からついてくるという考え方ですが、
人や社会への貢献を意識して仕事に取り組んでいる人はどれだけいるのでしょうか。
会社員の自分には関係ないと思う方が多いかもしれません。
会社員ですと、サービスを受けた人が支払うお金は会社を経由して給与という形で自分の収入となるため、
会社への貢献に対する対価と捉えてしまうかもしれません。(この解釈は間違いではありませんが)
または売り上げに直接影響しない部署で働く方にとっては、余計に自分の仕事が社会に対して貢献しているとは感じにくいかもしれません。
それでも私は、どんな働き方においても貢献を意識して仕事をする方が、皆が豊かになれるのではないかと思います。
当然サービスを受ける人にとっては、相手が「売り上げを上げたい」という意識でいるよりも、
自分のためを思って働きかけてくれていると感じられる方が気持ちが良いですよね。
結果その方が人から感謝され、より多くの利益が得られることになると思うのですが、自分自身にとっても、貢献を意識して働くことが精神の豊かさに繋がり、また、より仕事に励めるようになるのではないかと考えます。
私自身の仕事ですと、
キャリア支援に関しては、常にその方への貢献を一番に考え取り組んでいますが、
直接感謝の言葉を頂くこともあり、自分の仕事が人の役にたてたことを実感する機会が多くあります。
会社員としての仕事は、小売店の本部バイヤーへ商品の営業をかける仕事となるため、
消費者が自社の商品にどれだけ価値を感じ喜んでくれているかは、直接見ることは出来ません。
しかし私は意識しています。自分が商品の卸しをしたことによって、その商品に価値を感じ、対価を支払ってくれた方がいる。商品を通してその人に喜びを与えることが出来たと。
その意識は商品を出荷しているときだけではありません。
商談をする時も、販売計画をたてている時もなるべく意識するようにしています。
面倒だと感じる作業をする前ほど、「自分の仕事は商品を通して人々の生活を豊かにしている」と唱えてから取り組むこともあるぐらいです。
まるで創業者の想いを背負っているかのような意識ですよね。
ただ、この自分の働きによって喜ぶ人がいること、または人や社会に貢献出来ていることを意識しながら働くことで、圧倒的に自分の仕事が好きになれるし、自分の存在価値を強く感じることにもつながります。
同じことをするにも意識の向け方によって、ただ面倒な作業をしているのか素晴らしいことをしているのか、
まったく違うものになるのではないかと思います。
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